ボツネタ復活シリーズその1:ワークスタイルはライフスタイルだ(2013年)

過去のボツネタからネタを拾ってこなければならないほどネタが尽きております。元ネタは2013/3/12に書いたもので、さらに2019年に少し加筆をしているのですが、更に加筆編集してお届けしております。

当時ボツにしたのは、「なんか時代に合わない」と思ったからなのですが、コロナ禍が一段落しそうな2020年夏は「ポストコロナ」時代の幕開けとなり、今までのワークスタイルが変わる、とも言われていて、更にはライフスタイルそのものも変容していくのだろうと私自身は感じているのですが、このネタはそんな変容をずいぶん昔から夢見てたんだなぁ、というポエム(妄想)だったので、何かの参考になればと思い公開してみた次第です。

2013年の思い

正直、仕事なんて好きじゃない。 ウチでゴロゴロしてるほうがどれだけ楽か。毎日、ほんの少し運動してさ。あとは本でも読みながら、酒でもかっ喰らいながら、ただノンビリと過ごせたらどんだけ幸せか。

そんなことを夢見たことはこの人生で一度たりともないのだが、それも一つの生き方だよな、とは思う。歳を取って働けなくなればこんな生活も悪くないんじゃないか、って。

じゃ、今*1はどうかと言えば、真逆とまではいかないまでも、仕事が生活にガッツリ食い込んでいる状態ではある。

「ライフワークバランス」という言葉を曲解していると自認しているのだが、仕事なんてのは人生の一つの役割に過ぎず、自分の生活に組み込まれていないのはそもそもおかしい、と思っている。

だからこそ仕事は仕事、となるのは同じだが、会社にいるから仕事、というのは自分の考えではない、ということ。「仕事中」にも自分の人生は並行して進んでいるのだし、今この瞬間にも仕事が並行して進んでいるのだから。

仕事にせよ何にせよ、自分の人生にそぐわないことはする理由はない、とまで言い切ってもいい。自分が幸せになりたい、と思うならば、幸せになれる仕事をすればよい、と思っている。金持ちになりたければ金持ちになれる仕事を、スターになりたければスターになれる仕事を。

簡単なことだ。

が、そうしないから小難しい理屈を捏ねなければ仕事に対するモチベーションが保てない。

生きるために仕事をしているんじゃない。

仕事をするために生きてるんじゃない。

仕事をしながら生きてる。

メシを食って、寝て、遊んで、仕事して、本を読んで、ブログ書いて、ニュース見て、好きなことをして、生きてる。

それが自分にとっての「ライフワークバランス」であり、何よりも「ライフ」なのだ。

2019年:時代が変わって

ココから2019年に感じていることを書こうと思ったが、まぁマインドセットは全く変わってないことに驚く。仕事嫌いだし、でも俺の人生の中に仕事があるんだから仕事しなきゃって思うし、そもそもそういうことを考えて仕事をするのが面倒だと思ってるし。

フリーランスになったから、というか、職業としてではなく、「俺=フリーランサー」なんですよ。だからプライベートも何もない。仕事(タスクとかプロジェクトとか)は仕事だけど、別にいつやってもいいじゃん。旅行中に仕事道具を持っていくことにも抵抗がないし(家族も理解をしてくれているし)、ビジネス旅行にヨメを連れて行く(そしてヨメは俺の仕事中に遊んでいる)ことも問題があると思えない。だから「ライフスタイル」。

余談:この考え方の元ネタ

7つの習慣」の『最優先事項を優先する』で解説されている、原則を中心にする、という考え方が元になっている。つまり、「俺の人生が一番(唯一)」なのだ。自分の生き様(=ライフ)の中で、仕事をしている自分、家族と一緒にいる自分、社会貢献をしている自分、などなどの『役割』を持っているわけで、その役割を果たすことができれば何をしてもいいわけだ(ビジネス旅行に妻を連れて行くことがそのいい例になるはずだが)。

更に時代が進み2020年6月

2020年前半のコロナ禍により、生活様式が変化する、またはした、という方も多いのではないかと思います。テレワーク、ソーシャルディスタンス、自粛、3密、などなど。もちろん、「一過性のモノ」として、結局元通りの生活になっているよ、という方も多いでしょうが、私に限らず、今までとは少し違った生活になっているのが多数派ではないかと私は思っています。

2020年6月に入って電車の混み具合が変わってきたということは以前記事にしたのですが、 記事 実際のところ、私自身同じ時間帯の電車に乗り続けていてそう気づく、というレベルでしかないのですが、朝晩の混雑はピークタイムが少し平準化された、つまり、朝8時台だけが一番混んでいた、という状況から、7時〜9時台に分散されている傾向があるらしいという噂を耳にしたことがあり、言われてみれば以前よりは詰め込みの度合いが少ないかな*2、とは感じています。これはオフピーク通勤を実施している企業が多いということの現れなのでしょう*3

リモートワークはそれこそ2015年くらいからずっと、そういうスタイルに理解のある企業のお仕事をさせていただいていたこともあって、私自身は慣れていますし、その知見を活かして2020年はリモートワークを支える側として*4オフィスへの通勤を行いリモートワークサポート的な仕事をすることになったわけですが、リモートワークに慣れない方たちにしてみたら本当になにがなんだかわからない、という状況で、手探りでの業務遂行であったのではないかな、と感じています。

自営業/フリーランサーと会社員とではいろいろ仕事の扱いで異なる点は多いのですが、私自身ずっと仕事とそれ以外、的な分け方をせずに過ごしてきています。リモートワーク/テレワークってこの考え方が馴染むように思えますがいかがでしょう。成果ではなくプロセスが大切であり、決められた勤務時間内に成果を出すという「プロセス」が評価ポイントであった今までの会社(組織)のやり方ではなく、最終的な成果物を出すことに着目すれば、仕事の時間がいつであれやりたい時(もしくはできる時)にやって決められた刻限までに成果が出ていればよい、というやり方はリモートワーク/テレワークっぽいやり方ではないかな、と思います。

*1:記事を書いた2013年の春は、仕事の掛け持ちをしていた頃で、フリーランス契約社員的な扱いだった。しかしこの直後の4月から1年間は2つの会社で正社員として短期的に働いた。そしてその後会社を辞めて在宅フリーランスになった。加筆をしている2019年の春も、在宅で仕事をしているとは言え状況は対して変わらない。

*2:少なくとも朝の時間帯で駅員さんが乗客を押し込むようなことは起こっていないはずです。

*3:勤務時間は変えたくないけれど3密は避けたいという企業にとっては一番簡単な施策ですからね。

*4:世の人々と逆行しているようにも見えますが...。