小ネタ:クラウドソーシングとYoutuberと電通

少し前に話題になったニュースですが、UUUMと言うYouTuberのマネジメントを行う会社から人気YouTuberの離脱が相次いだ、と言う件。

taishu.jp

動画再生による収入の2割を「マネジメント料」として「とられる」、とありますが、この手の、誤解を恐れずに言えばネット系のビジネスの手数料としてはありがちな気はします。

ネット系ビジネスというくくりで言うと、クラウドソーシングの場合は、ある程度仕事の中身もわかるし相場もあるので手数料は累進的に「安く」なっていきますが、最初は20%、契約金額が高くなれば最終的には数%とかになるんでしょうか。ただ、ビジネス的には小口案件が多い方が儲かるし、初心者の新規参入は小口案件が入り込みやすいということもあり、お互いWin-Winの関係ではあったりするわけです。

ビジネスモデル的にも似たところがありますよね。どっちがどっちをまねたのか、またはどちらも別の何かを参考にしたのか、わかりませんが。

ちなみに電通がどんな仕事でも自分たちは手を下さないのに1割ピンハネすると揶揄するニュースも目にしました。

toyokeizai.net

私が仕事で電通さんとお付き合いをした時の印象を言えば、業務の元締めとしての仕事をしているので実際には何もせずピンハネ、と言う指摘はあたらないと思っていますけどまぁそれはそれ。国家プロジェクトなんかはもとの金額が金額ですのでその1割は数億、何もせず数億持っていくなんてぼろ儲けじゃねぇか、という心情は理解するんですが、UUUMやその他のネット系の企業の「ピンハネ」に比べれば安い方ではないかと思います。

電通さんの話は置いておいて。

UUUMから「離脱した」YouTuberさんたちに共通していることは『売れっ子』YouTuberであったことのようで、売れっ子であるからこそ、ご自身の収入の2割を持っていかれている=本来の利益は収入の1.25倍になるはず(125*80%=100)なので、収入が多くなればなるほど「マネジメント料」の負担が大きくなり、マネジメントの扱いが金額の多寡で変わらないのであれば払いたくないよね、というのは理解はしますし、マネジメントをしてくれる会社に頼ることなく自分自身で稼げるコンテンツが作れる、または稼ぐことのできるタレント(YouTuber自身)が存在するということでもあるので、管理された会社からの独立というのはあっていい事だと思います。

同じことも「クラウドワーカー」と言われる一部のフリーランサーにも言えると私自身は思っています。自分の実績としてクラウドソーシングで受注した実績をクラウドソーシング外でアピールすることで受注可能性を広げることはできるはずです。どうすれば、という話はここではしませんが、よくクラウドワーカーが悩んでいる「どうやれば安定した収入が得られるようになるか」ということに対する回答はYouTuberさんたちが意外と持っているような気がするんですが...。