Kinesis Freestyle Edge キーボード購入レビュー

2019年末に当時使っていたSculpt Ergonomicキーボードが壊れ、しばらく『予備の』キーボードを使い続けていたのですが、それ以来ずっと肩こり・手首の痛みとの闘いでした。実は、肩こりや手首痛との闘いは筋肉との「会話」でなんとかなる部分もあり、趣味の筋トレがコロナ禍でしばらくできていなかったこともありましたが2020年夏から自重トレーニングに切り替えて肩から手首周りのトレーニングも再開しているのですが、それでもやっぱり原因がキーボードなのでなんとかならないものかとずっと探していたのですが、ある日いつものようにジャンク屋巡りをしていると、2つのエルゴノミクスキーボードの出物がありました。一つはMSのエルゴノミクス。Surfaceブランドのヤツです。

もう一つはゲーミングキーボード系です。

で、Sculpt Ergonomicは使ったこともあるし、壊れた時の何ともしようのなさもわかっていたので買うのをやめて、ゲーミング系のキーボードですが買うことにしました。これで1万円(税抜)です。ヨメと一緒にいましたが、さすがにヨメも付き合いが長いこともあり、私がキーボードを仕事道具として使っていることを重々承知しているので特に文句も言わずに買うことができました*1

ちょっとガジェットネタが続いているような気もしますが、まぁキーボードは消耗品ですからね。

スペックの紹介

「キーボードのスペック」というのも妙な話ですが、最近どこかで話題になっているらしい自作キーボードとかの世界では気にされるところのようです。あまり個人的には興味のないところですが、いままで使ってきたキーボードとは異なるところも多いので、一般的なモノとの違いに焦点を当てながら紹介していこうと思います。

カニカルキーボード(茶軸)

一般的なキーボードのスイッチ部、つまりキーを押した時の反応方法は、メンブレン方式と言われる、ゴムのカップがキーボードにつながっていて、それを押すことで下にあるキー接点が導通する、という仕組みを採用することが多いです。また、薄型のキーボード、ノートPCであったりMS Sculptもそうでしたがパンタグラフメンブレンという方式もありますが、スイッチ接点との接続がゴムカップ(メンブレン: 「膜」)方式が一般的です。

それに対して今回購入したキーボードは「メカニカル方式」と呼ばれる仕組みで、キー一つ一つにスイッチ機器が仕込まれているという、ずいぶんと手の込んだ仕組みのキーボードです。それぞれメリットやデメリットはあるのですが、メンブレンのデメリットとして、キーを押す力が少し強めである必要があり、その分指や手首に負担がかかります。これはキーボードの打ち方で改善できるのですが*2、力の入り方が多少センターからずれていても押し込むことが出来さえすればキーが効いてくれるというのがメカニカルの特徴で、それによって指や手首への負担が減るという効果は得られると考えています。

--- このあたりからキーボードを変えて入力しています*3。 ---

分離型キーボード

エルゴノミクスキーボードの特徴でもあるのですが、左右分割されています。これ、慣れないと打ちにくいのですが*4、慣れるのにはそれほど時間はかかりません。あえて慣れないところがあるとすれば、「右と左の指のどちらで入力しようか」というキーくらいでしょう。MS Scluptと同様、アルファベットは問題なく、数字の「6」キーが逆(左)にあるくらいですが、10分も触っていれば問題なく入力ができます。

MS Scluptとの違いは、「完全分離」タイプであること。「Freestyle」の名の通り、どういうキーボードの置き方も可能で、変則的な配置もできます。今入力しているのは変則ハの字、というか、逆イの字というか。少し右腕/右肩が痛いままなのでちょっと変わった置き方でリハビリがてらの入力をしています*5

ちなみに、キーボードの縦の傾きは別売りのスタンドを購入する必要があるのですが、一時的になにかを置いて傾けてみたりすることも可能でしょうし、「フリースタイル」過ぎていろいろと試すことができてしまいます。正直初心者向きではないですし、エルゴノミックタイプのキーボード初心者も多分使いにくいと思うのではないかな、と感じます。

プログラマブルキーボード

これは「ゲーミングキーボード」としての特徴ですが、キーに本来の意味とは異なる機能を持たせたり、「キーマクロ」の登録をさせたり、といったこともできたりします。あまり使わないかな、と個人的には思っていますが、それでも実際にこのキーボードにはテンキーがなかったりしますし、その代替としてキーボードをプログラミングできたりするんです。

その他

あとは、光るとかでしょうか。できるだけ早急に止めたいですけどね(笑)。

セッティングについて

細かい設定はWindowsのアプリとして設定アプリがあるのでそれを使って設定をしていきますが、そもそも、キーボードは「英語配列」キーボードです。もともと使っていたDellのキーボードは日本語配列でしたのでそのまま日本語として認識をしてくれているのですが、だとするとキー配列のおかしい個所がいくつかでてきてしまいます。

キートップの入れ替えが簡単にできるのであればしたいな、と思っています。

インプレッション

ヨメにも「楽しくて仕方ないでしょ?」と聞かれました。楽しくはないですが、少し楽になったな、とは思います。肩や上腕部から手首にかけての負担は凄く減りますし、それまでコリのあった個所もキーボードを使っているだけでコリがある程度ですが解消されて行きます。指も血流が良くなって大変温かいです。

置き方を自由にできるのはちょっとうれしいですが、妙なクセが付くのも好ましくないので、早々にハの字スタイルに戻したいと思っています。また、縦スタンドも早々に購入を検討したいと思っています。

*1:手持ちがあればおそらくSculpt Ergonomicも買っていたはずですが、7000円したんですよね。もしかするとそのうち予備として買っちゃうかも...。

*2:具体的に言えば、キーを上から押し込む癖をつけることです。タイプライター式の打ち方、と言ってわかる人は年齢がバレますが、要はメンブレン方式のキーは真上から押さないと力が入りにくい構造になりがちであり、その構造から考えればキートップを「指のしなりで斜め上から押す」のではなく「指の重さで上から押す」イメージで押すんです。コレ、タイピングの基本なのですが、昔のようにタイプライター的な重い打鍵感がキーボードにはないのでそういうことを教えないようになったらしいんですよね。私はなぜかタイプライター式のタイピングを仕込まれているので今でも調子が悪くなるとタイプライター式の打ち方に切り替えます。

*3:後程触れますが、このキーボードは英語配列なので日本語の入力設定はちょっと面倒です。その設定もしながらのレビューを進めてみます。

*4:事実いま久しぶりの入力感覚とキーの配置の違いにとまどいながら入力しています。

*5:10分ほど打っていますが、かなり肩こりが解消しています。どんだけ普段無理な体勢してんのか。