小ネタ:(Windows版)Edgeブラウザの新旧共存に関する対処

小ネタというよりは備忘録です。Web開発をしていて「ブラウザによって見た目が異なる」というケースがよくあるわけですが、先日まさかの「Edgeで見れない」という問い合わせがあって*1、旧版を復活させる方法と旧版・新版の「共存」を行うべく、Windowsの設定を「ごにょごにょ」した記録を残しておきます。

その前に

対象になるWindows10のバージョンですが、上がれば上がるほど難易度が上がる、というか、共存ができなくなっていく、という感じなのでしょうか。

2004では共存ができたのですが、20H2では共存ができません(旧版復活は可能です)。少なくとも記事を書いている段階では。

ざっくりとした手順

qiita.com

ここが一番詳しく、基本の流れはこれで理解できます。 仮に、Windows10 Homeを使っていて、グループポリシーエディターが開かない、ということであれば、ググればすぐにやり方が出てきます。

要はグループポリシーエディターで、

Microsoft Edgeでのブラウザーの同時実行エクスペリエンスを許可する

を有効にした状態でChromium版をアンインストールして、再度インストールをすれば共存可能、ということになります。

Chromium版のアンインストールができない

2004でもそうでしたし、1909でもWindows Updateで上がってきたパッチでインストールされた状態だと、設定>アプリ、とか、コンパネの「プログラムのアンインストール」ではアンインストールができないようで、強制的にコマンドラインからのアンインストールを実行する必要があります。詳しくはこちら。

www.atmarkit.co.jp

20H2では旧版復活のみ

実は、2004で共存をさせることにしたその日(11/12)、20H2がWindows Updateに表示され*2、急遽予定を変更して全マシンの20H2化を進めました。一番最初にアップデートが完了したのはスペックも高い開発メインマシンでしたが、アップデートの完了後に気づきました。そうだ、Chromium版と旧版の共存どうなってるやら、と。

確認したところ、Chromium版にアップデートされ、旧版は表示されていませんでした。上記手順で共存を試みましたが共存できず、結局旧版のみ表示を行うようにしました。Chromeがメインブラウザなので、Chromium版EdgeとChromeは同等のブラウザと考えて、旧版のみがあればテストにはなるだろう、という判断が一つ、2021年の早い段階で旧版のサポートが切れ、さらに言えば20H2のアップデートは2004と比べると浸透しやすいだろう、という判断があるので、あくまでも一時的なものとして旧版Edgeだけ残しておけばよいだろう(他のマシンにはChromium版Edgeが導入されている、というのも理由ですが)、と考えました。

ということで。

期間限定ですよ~

forest.watch.impress.co.jp

実際のところ、旧版Edgeは2021年3月にサポート切れになり、更には、今回の問題の原因でもあったChromium版への自動移行も進んでいることを考えれば、この記事(にともなう対応)も期間限定だったりするわけです。賞味期限がある記事で恐縮ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

*1:実際にはコードに問題があったわけではなく、単なるキャッシュの問題で読み込みができていなかっただけでした。午前中インシデントの報告を受け、対応します、と返事をしたものの、手元のChromium版Edgeで再現しなかったので、今回説明する旧版の復活をさせる必要があり、いろいろと下調べをしていたところ、インシデント報告を上げてきたところから「解決しました!」という連絡が。「え?俺何もしてないけど...」ということで、結局問題がキャッシュだったと判明したのですが、やっぱり使えないことで理由がわからないというのは対応する側としても問題があるので、やっぱり旧版を使えるようにはしておかないとな、と対応しました。

*2:我が家の開発マシンはWSL2の関係で2004にしていたのですが、それ以外のマシンについては1909のまま、2004にはしないまま20H2にアップデートです。幻かよ。