クライアントマシン用ラックその後

racchie.hatenablog.com 以前、こんなことを考えていて、実際に「ラックの設置」をしたのですが、中途半端に終わってしまっていました。引っ越しを期に、再度ラックをきちんと設計しなおして作り直そうと考えました。

現時点での進捗について

ラックシステムは購入して利用をしていました。もちろん自作、DIYです。

ラックのプラットフォーム

結局メタルラックになりました。しかもダイソーの。

https://www.daisonet.com/product/4549131586701

45cm×20cmという幅は、引っ越し前の家でデスクと本棚として使っていたスチールラックの間にちょうど空けることができた幅がたまたま20cmくらいだったことが理由で、後程ラックに「入れた」ものを列記していきますが、結果としてこの20cmという幅は使い勝手が良かったです。

上記リンクの棚板は普通のタイプですが、もう一つ、「転び止め棚」という、棚板に縁のついたタイプのものがあります。このタイプも2枚買っていて、トータルで5枚の棚板を購入しました。また、ラックの高さについては、延長用のポールを使って、デスクより少し高い80cmちょっと、更にキャスターもつけていて何かあった時に動かしやすいようにしていました*1

ラックに設置していたもの

地面に一番近いところに縁付きの棚板を設置し、ノートPCを縦置きで収納するためのスペースを確保しました。業務用のノートPC収納ラックを何かの展示会で見たことがあったので、それを参考にして、ノートPCを縦に置くために、やはり100均(ダイソー)で買ったファイルボックスを置き、電源を取ることができて充電も容易になるようにしました。これだけでラックの高さの1/3を取ってしまうのですが、ノートPCや大きなタブレットなどを収納できるので便利です。

次の棚にはMac miniを設置していました。2018年夏に壊れたマシンが実はMac miniで、全く同じモノをすぐに購入したのですが*2、特に暑い夏は熱がこもりやすいマシンであることが実経験でわかったので、メタルラックの中間地点に設置、更にUSBバスパワーで動くファンをMac miniのUSBポートに直結し、Macが動いている限りファンがMacを強制空冷するようにしました。10cmくらいの高さを取っていましたが、ファンの高さを考慮したことと、電源を入れるために開口部がそこそこ広く欲しかったからです。

その次の棚はネットワークハブでした。仕事部屋の中にあるマシンはすべて有線LANで接続していました。引っ越し前の家のネットワーク構成は、仕事部屋ではないところにインターネットのルーターが設置されており、そこから有線で仕事部屋にケーブルを引き込むことができなかったため、一度無線のAPを部屋に置き、そこから有線のネットワークを組んでいました。その関係でハブが必要になりました。無線LANの実行速度は100Mbps以上は出ていたはずで(11nを使っていたので)、室内の有線LANも100Mbpsでよかったのですが、おおもとのネットワークは1Gbps(FTTH)だったので、ギガイーサ対応のハブを購入して使っていました。

その上に2段棚が組んであったのですが、使い方を考えていなかったため結局ただの物置になってしまい、ごちゃごちゃした状態になっていましたが、唯一設置場所が決めてあったものはHDMIセレクターでした。ラックを組んでしばらくしてから買ったのですが、当初マルチディスプレイ環境で使っていた構成をシングルディスプレイに変更し、ディスプレイのHDMI入力が不足したため*3HDMI切り替え機を買って、ラックの棚板に結束バンドで固定、ケーブルを棚の中にそのまま這わせて使っていました*4

現時点で分かっている問題点について

そもそも、という話ですが、利用用途がきちんと決まっていないのに棚板ばかり増やしたのが問題の根底にいるのだとは思っているんですよね。

「多用途な物置」と化した

「棚(ラック)」である以上、何かを置くのが目的ではあるんですが、机に隣接した場所であることもあって、とにかく手元のものを置いてしまいがちでした。もちろん、そうする予定があったのも事実なのですが、それにしても雑多にモノを置きすぎたような気がしています。特に引っ越しの直前にはその傾向が見えていたので、何かを置くにしても用途を少し絞り込んでおくべきだろうな、とは思いました。

もっとも、この問題はラックの問題というよりは「片付け方」「整理法」と言ったところの問題なのだとは思いますが...。

電源がごちゃごちゃしていた

だいたいデスクやラックなどの什器類の背面は電源であったりケーブル類であったりが複雑に絡み合っていてごちゃごちゃしているモノだとは思うのですが、もっとスッキリとした配線にできなかったかな、というのは問題として挙げられます。

電源で必要なのは、下から言えば、

ですが、ノートPC用の電源は現状ではラックの前面に配置をしたいわけです。電源ケーブルを複数持っているわけではないので(そうするつもりもないです)、持ち運んで帰ってきて、ノートPCをラックに入れて電源ケーブルを挿して充電をしておく、というフローになり、出かけるときはその逆になるので、電源ケーブルの取り回しは楽になっていた方がいいわけです。

逆にそれ以外の電源については普段抜き差しをしないわけで、これは背後に隠れていた方がいいわけです。タップ(延長ケーブル)は複数使っていたのですが、特に手前に置いておいたものについては結束バンド等でフロント部分に固定しておいた方がよかったのかな、と思っていますし、そもそもタップ自体はいずれの場所にせよ固定をすべきだったかな、と感じています。

ケーブル類があふれてしまっていた

電源系のケーブルもそうなのですが、PCやハブなどを置いているのでどうしてもケーブルが「生えて」きます。結束バンドなどを使って縛ってしまうのがおそらく正解なんだろうな、と思うのですが、とりあえず作ってみて設置してみて、とやっていると、だいたい無造作に生えるようになってしまうのでどうしようもないです。

移転後に作り直したラック

現時点での仮設置状態ではあるのですが、ひとまずこんな感じで組んでみました。

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上から、「スイッチングハブ(その上にはAirmac Expressで宅内無線LAN構築)」、「PC(開発メイン機)」、「Mac mini」、「ノートPC置き場」としました。実は引っ越し前に作ったラックの棚板が1枚余っている状態、つまり棚の段数が減っているのですが、結論を言えば開発用PCを設置したことで場所が圧迫されたということになります。ただ、これで床置きにしてしまうと場所を取るPCがラックに収まったのでこれはこれでOKです。

そしてこの後「プラダン(プラスチック製段ボール)板」をサイドに貼り付けると、イメージしていたものが出来上がります。プラダンは、特にMac miniの放熱に関連していて、ファンを使って強制空冷をしていますが、メタルラックのままだと前後左右どこからも空気が入ってきます。その状態だとファンを置く理由が薄れてしまうわけで、少し空気の流れを制限してあげればより効率的に「冷やせる」だろうと考えています。また、移転後のファンの位置はラック後部。排気させるようなイメージにしていますので、更に空気の流れを制御する必要があるわけです。

ミニタワーがメタルラックの幅ぴったりに収まったのはラッキーでした。前述のように、もともとは床置きを考えていた(覚悟していた)ので、設置すべきものが収まってくれたこと自体がラッキーですが、サイズもぴったりできちんと収まってくれている*5のは素晴らしいです。

作り直したラックの問題点

それでもまだ問題点は多いです。

ケーブル類の取り回しは「仮」状態

設置したばかり、というのもありますが、運用上はこの状態でなんとかなりそうですので、少し様子を見てケーブルは積極的に固定しようと思っています。すでにケーブルは背面でごちゃごちゃし始めていますので、これ以上いじらないようにしたいなぁ、と思っていますが。

「静音化」を検討しなければ

実はスイッチングハブの給気ファンが壊れていてすごい音を出していたので、今回の移転のついでにと静音ファンを購入しました。実は以前、我が家で使っていた(今も現役ですが)NASのメインファンが壊れ、静音ファンに交換したところ、とても静かになりいろいろと幸せになれたので、ファン類を静音ファンに交換していこうと考えているのですが、

  • PCのファン各種
  • Mac miniの空冷ファン

の2つがそこそこ大きな音を出しています。特にPCファンは結構大き目な音で回っているので、ちょっとだけ気になります。PC自体のリプレースもそのうち検討しなければ、とは思っていますが*6、とりあえず少しでも静かな環境で仕事をしたいんですよね...。

置き場所はここでいいのか?

ラック化したことで、設置場所の自由度が高くなっていますが、本当にこの場所でいいのか、といった検討は必要でしょう。もっとも、その前に部屋の片付けが必要です。引っ越しの荷物は置き場所が決まっていないモノが大変多いため*7、徐々に置き場所を決めていき、その中でそれぞれ適切な置き場所が見つかっていくのだろう、と思っています。

とは言えラックおススメかも

まぁ在宅ワークでデスクトップをゴリゴリと使う人は、昔はいざ知らず最近は少ないようにも思うのです。ノートPCを使うことが多いと思いますし、Mac使いであれば特に*8省スペースでスタイリッシュな作業机になるだろうと思いますが、デスクトップPCを使う方にはラックを組んで設置するのはかなりおススメです。

ただ、本当はもっとイカしたことをしたかったんですよ。PCも箱から出して、昔のGoogleのサーバみたいにマザーボードとかを直接ラックに固定してむき出しにしたかったんですよね。もうそこまでこだわらないし時間もないので普通にラックにPC入れちゃいましたが今回は。

*1:最終的に設置してから引っ越しをするまでにキャスターが活躍したことは一度もありませんでしたが...。まぁPC用ラックなんで普通は動かないのが基本ですわね。

*2:Core i5版のLate 2012モデルです。メモリカスタマイズが自分でできる、購入当時では最後のモデルでした。というか、Late 2014と現行M1がメモリカスタマイズできないだけなんだけどね。

*3:DVIとかVGAとかの端子もあったのだけれどやっぱりHDMIが見やすいし使いやすいですよね。

*4:購入当時はHDMI対応のKVMがあまりいい出物がなかったんですよね。本当はキーボードの切替もしたかったんですが。

*5:高さが数ミリ程度足らないようで、一番上の棚板はきちんと固定されていませんが、その上にモノ=スイッチングハブを置く必要があったことで固定の必要がなくなっています。

*6:ジャンク品のPCケースを買ってしまってそれを使いたくて仕方がないのです。そうなるとこのPCはNASなどに転用しようかと考えていたり...。

*7:なんならリフォームも終わってない状態です。床が丸出しの場所もあります。優先順位が一番低いので仕方ないですが。

*8:余程のことがなければMac Proを使うこともないでしょうしね。欲しいけど。