2022年の総括

先日テレビで見た「THE MANZAI 」のおぎやはぎのネタで、「(もう12月だけど)実質8月」というツカミに共感していました。歳を取ると月日の過ぎるのが早く感じます*1。実質1年の2/3しか経過していないと言う感覚で今年の総括というのも不思議なものです。

2022年のイベントカレンダー

今年も仕事の総括をする前に全体のイベントから振り返ります。

2022年に発生したライフイベント

思い出せないので、カレンダーを巻き戻して調べながら書いてみたのですが、2022年は大きなイベントがありませんでした。平和が一番。

クルマの納車(1月)

2021年の年末に購入手続きを取ったクルマ(パジェロミニ)でしたが、リコール対象の箇所がいくつかあり、修理が終わるまで(車検が通らないため)納車不可ということで、結局1月中旬~下旬に納車されました。

乗り心地は悪くなく、むしろ高速道路での安定した走行性に驚いています。ただし燃費はおそらく今まで乗ったクルマの中で最悪(6~8km/ℓくらい)で、このご時世に乗るクルマとしてはイケてないです。

PCR検査(2月・9月)

2月に入ってすぐに、(今は亡き?)COCOAアプリからコロナ陽性者との接触可能性があるというメッセージが届き、念のため街中のPCR検査スポットに出向きました。当時は都内でフルタイムの常駐案件を受けていたので、感染があるとすれば電車の中であったろうと推測しています*2

ヨメは介護施設での常勤社員であり、利用者さまたちへの感染を防ぐためにも夫婦で検査に出向きました(私が感染した場合はヨメは濃厚接触者になるので)。結果は二人とも陰性でした。

また、9月初旬に、今度はヨメが原因不明の高熱を出し、翌日くらいに念のためPCR検査(と抗原検査)を受けに行きました。熱は2~3日で下がり、検査結果も陰性で、結局発熱の理由は分からず仕舞いでしたが、その週の週末にヨメの実家への帰省をする予定もあり、あたふたとしていた記憶があります。

会社第1期決算(7月)

無事会社を潰さずに乗り切ることができました。売上等に関してはこれまた例年通り(個人収益とともに)年初に公開することにしますが、まぁ儲からないわりに面倒ですよね、会社って。なんで会社組織にしたくなるのかわかんない…。

1~3月

2021年10月から半年の契約でエンジニア派遣(SES)の業務を請け負っていたのですが、当初の話と少し違っていて、リモートワーク+稼働日の減少ができるようになったのが2月に入ってからでした。

結局、1月はほぼ平日出勤していて(PCR検査の受診につながる話ですが)、なにやらバタバタしていた記憶しかありません。2~3月は自宅にほぼいましたが(出勤は週1)、それでも先方クライアント様のリクエストは「基本常勤(+フルタイム)」だったため、久しぶりに板挟み生活を味わっていました。

実際にはあちこち細かい話が違っており、そもそもクライアントニーズと受注側(私の契約していた会社)との間での認識相違が後々の大きな「ズレ」に発展してしまいました。エンジニアとしてどこまでズレの解消ができただろうか、と反省をしつつ、ありがちな失敗経験ができたことは今後に活かせるだろうと思っています。

実はこの案件では海外メンバーとの協業という初めての経験でもあったのですが、最終的にはブリッジSE的な業務を担務することになり、久しぶりに英語漬けの生活をすることになりました。

4~6月

前Q(クオーター)で稼働日を減らしてもらった理由の一つが、毎年恒例になりつつある新人研修講師の準備のためでした。直前の業務ではPMを担務していた(途中から前述のようにBSEもやっていた)ので、あまりコードを書くことがなかったのですが、コードレビューもしつつ講義準備がきちんとできていたので、2021年に比べれば、まぁそれなりにうまくできたかな(もちろん問題点はたくさんあるけれど)、というレベルでした。

また、今回の契約では、2拠点の講義を受け持つことになり(4~5月、6月で別の企業さまに入って研修)、言語も異なる(先にJava、後がPHP)、レベルも異なる(先がエンジニア向け、後が一般社員向け)、など、講師としてはかなりチャレンジングな内容の案件でした。

おかげでインプットの量は格段に上がりましたし、特にPHPに関しては独学で学んでいたものが体系化できたため、とても有意義で濃密な3か月でした。

7~9月

企業の決算業務は初めての経験でした。結局3か月みっちりかけてやりました。がやってみて思ったことは、「めんどくさい」の一言に尽きます。ただ、「事務作業が煩雑」という意味ではなく、徒労しか残らない業務なので、達成感がない、というか。

他人(税理士さんとか)に任せることでその徒労は減るのかもしれませんが、そのためにさらに費用を払うとなると、決算業務で行うことが支払うべき税金の計算(と納付)だとすれば、会社からはもっとお金が出て行ってしまうことになるわけで、あんまり得策じゃないのかもなぁ、と思います。

もともと会社はスモールスタートで、規模拡大も考えていないものなので、今後も一人でやっていきます。

もう一つやっていたことが、「自社コンテンツ」の拡充計画です。ある程度会社としての利益が残っている状態だったので、案件受注をせずともコンテンツ作成のためにリソースを割けそうだと判断をしました。9月くらいから計画と実行に移し始めました。

10~12月

徐々にコンテンツの形を作り始めていきましたが、一番ウェイトが大きいのはスマホアプリでしょうか。まだMVP(Minimal Viable Product)に至っていないのでリリースをしていませんが、なんとか年末までにリリースできるように鋭意制作中、といったところでしょうか。

総括

TL; DR

「人生最大のモテ期」はどうやら過ぎ去ったようでw、個人・法人を考えずに全体の収益を考えれば2021年がピークだったかな、とは思います。売上をきちんと比較していませんが、2021年から比べれば減収だったはずです。

要約をせずグダグダと

仕事の「しにくさ」

2021年も「失注」の多さを嘆いていましたが、今年もそれなりに失注をしています。受注に至らなければ利益も当然生まれないわけで、なんとかしなくてはならないところではあります。

ただ、昨年と違うのは、「コロナ禍」は(もはや)言い訳にできない、ということでしょう。「コロナ禍」はまるまる2年続いています。もし「コロナ禍」が仕事の足かせになっているということならば、私を含めほとんどの法人や個人事業主は淘汰されていたはずですが、その中でも増収・増益をしている企業*3もあるわけで、私のようなポンコツフリーランスでもきちんとやれば増収増益は見込めたはずです。

そんな観点で見ると、今までの「やり方」では仕事がやりにくいのかもしれないなぁ、と感じていたりします。それだけでひとネタ作れそうなので簡単に書きますが、わりと「守りに徹する」ところがあると自覚をしていて、それが失注を招いた一因かな、と分析をしています。

競合が増えていることはずいぶん前からわかっていることですし、だったら守りに徹するのではなく攻めの姿勢を取っていくことできちんと受注につなげていかないといけないんですよね。

営業活動

これも前項の「攻め」に通じるところですが、コロナ禍の終息は見えないですが、「終わるまで待つ」のではなく、もう終わらない(「ずっとWithコロナ」)という意識で、きちんと営業活動をしていかなければいけないかもしれない、とこの1年で感じました。

実は2022年の新規顧客獲得は0件で、かつ既存顧客からの失注もあるため、2022年の営業活動は全然ダメ、ということになります。既存顧客が離れていくことは(その理由が何であれ)問題ですから、もっと新規・既存ともに営業をかけていかないといけないよね、と感じています。

自身の体調について

おかげさまでなんとか、と言いたいところですが、毎年なにがしかの体調不良に悩まされるんですね。今年は「脱腸」です。

もともと便秘体質で、加えてここ数年は治験薬の副作用で便秘になりやすいということもあって、まぁ便が溜まればガスも出て、みたいな感じなんですが、外に出る仕事が今年前半で多かったこともあり、いつの間にやら鼠径部あたりが膨らんで痛みが出たりしていたんです。最初はなんだろこれ、くらいな感じだったんですが、よくよく調べてみたら鼠径ヘルニアではないかと。

運動量も徐々に減っていますし(犬の散歩くらいですし)、筋肉もずいぶんと堅くなってきていましたから、鼠径部周りの筋肉なども柔軟性がなくなって腹圧に耐えられなかった、といったところでしょうか。

鼠径ヘルニアは手術しか直せない、と聞きますし、素人考えで「筋肉の柔軟性を高める+筋肉でガードする」というアイデアもあるにはありますが(ネットではこの考えはNGらしいけれど)、そもそも運動量を増やして筋肉で何とかするにしてもその時間が取れないわけで、せめて腹圧を高めないように生活を気を付けるくらいで付き合っていくしかなさそうです。

「来年2022年の展望」の回答

racchie.hatenablog.com

今年の総括の中でECサイトに関しては触れていないのですが、既存顧客がECサイトを運営しておりそのメンテナンスをずっと請け負っているので、ECサイトとの付き合いはずっとあるわけですが、昨年の「展望」の中では欠けている視点があったなぁ、と今見ると思います。

ECサイトと一口に言いますが、エンジン部分はこの数年で(つまり2021年より前から)いろいろと新製品が出ており、特にSaaS系のエンジン、と言うかいわゆるECサイト(SaaS型カート)サービスの認知度も上がってきています。

とかくSaaS型カートは「カスタマイズが大変」と言われるのですが、ECサイトにおける「カスタマイズ」の中でもSaaS型カートで弱い(できない)のは「売り方」のカスタマイズです。商品ごとであったり顧客ステージに応じてだったりの割引やギフト商品などにみられるのし・包装などの細かい設定、送料の柔軟なカスタマイズなど、いわゆる「管理画面」でパラメータ設定をするようなカスタマイズはできません。

逆に言えば、商品を持っていて「とにかく販売チャネルを広げたい」というニーズに対してはSaaS型カートは維持費も安価ですしサイトデザインもテンプレを使えばある程度見た目もキレイにできますし、EC-CUBEなどのサーバインストール型に比べても(フロントエンドに関しては)遜色のない仕上がりになります。さらにSaaS型カートの一部はマーケティング系のサービスも合わせて持っているところが多く、メルマガ配信だったりアップセル・クロスセルのレコメンドなんかもやってくれたりするわけですから、ECサイトの構築という点で言えば今後はSaaS型カートの需要が高まるだろうと思っています。

ただし、SaaS型カートの構築に携わるよりは、既存路線としてのEC-CUBEプラグインなどの開発や、既存EC-CUBEのカスタマイズなどの受託を続ける方がより市場に入り込みやすいかな、とは思っています(もちろんEC-CUBEでのサイト構築でもいいんですが)。このあたりは「来年2023年の展望」にて詳しく書いていきます。

2022年に覚えたこと

Goの学習をすると宣言してもう3年とか。1行も書いてないです…。誤解を恐れずに言えば新規の学習はほぼ行っておらず、既存知識のリキャップがメインです。

言語編

まず列記すると、

Javaについては毎年講義を行う関係で必ずリキャップをするのですが、今年は新しいことがなかったので(Servletを使った講義だった)省略します。

今年の「キモ」はDartにしてもPHPにしても、言語仕様からきちんと学び直した(学び直せた)ところでしょうか。それぞれに対して大きなスキルアップをすることができました。

Dart(Flutter)に関しては、もともと2019年にFlutterが出た当初になんとなく見様見真似で書いていたくらいで、ちょっとPHPJavaとは違うよね(Cライクとは言われるが)くらいに思いつつ動くものを作れるようになってはいたのですが、しばらく触っていないうちにバージョンが上がり、当時の書き方とは異なる部分が増えてきていたりして(主な例としてNull-Safetyの概念導入によるnullの扱い方の変更)、再学習をしたことでより精度が高まった気はしています。

PHPに関しても言語仕様を体系的に学び直せたのはコーティングの精度面でメリットになったと感じています。

その他編

NoSQLというかJSONに関しては業務の都合もあって今年の上半期に少し勉強をしました。

本当はMongoDBの導入を考えていたシステムがあって、その後スケールダウン?してJSON単体でデータの書き出しをするシステムを作ることになったのですが、今作っているスマホアプリに関しても、最終的にはFirebaseをデータストレージにすることを考えていて、NoSQLデータベースの学習が役に立ってはいます。

来年2023年の展望

展望なんてないですけどね(笑)。

ない、と言うと今年(来年?)に関しては語弊がある気もするのですが、2022年の時点で始めた未開拓領域、オウンドコンテンツ系の仕事に関しては続けていくし(続けなければいけないという使命感があるし)、収益を生むように育てていかないといけない、と「っぽい」言い方ですが、業務の軸を増やしていく方向には向かうと思っています。

ただ、マーケティングをかじった人間なのに、オウンドコンテンツに関してはあまり厳密なマーケティング施策を考えていないというか、(マーケ)戦略としてはいまだに「業務の主軸たる請負系業務における集客」としてのオウンドコンテンツという位置づけは変えておらず、収益性に関しては現時点ではあまり考慮していません。

アプリに関しても同様で、売らんがためのアプリではないし、自分が欲しいと思うようなものを作ることが最優先だと思っていて、それがほかの人にもウケるというならそれでよし、という方向性で作り続けていきたいですし、業務の主軸にはならない(なりにくい)とも考えていたりします。

アプリを作るのは年に1個くらいのリリースペースでいいかな、と思っていたりはします。それほど企画があるわけではないので、と言うのもありますが、年1ペースならほかの業務との兼ね合いも考えれば対応できそうかな、とも思っています。

やっぱり主軸は請負・業務委託系だと思います。が、そのためには営業活動をもう少し活発化・効率化しないといけないですし、リソースの使い方も再考の必要があります。会社自体は「組織」と言うには程遠い*4ので、その中でできることをやっていくしかないと思っています。

そう言えばECサイトの話にも触れておきます。ECサイトの(新規)構築案件は収益性も高く、さらにECサイト自体が顧客側での収益を生み出すことから費用対効果面でも委託側・受託側双方にとって「おいしい」のですが、かなり(受託)競争率も高い案件だったりします。

そうなってくると、入り込む余地をどこに見つけるか、ということを考えなければいけないのですが*5、ここでも営業活動の必要性が出てきます。また、ECサイト全般の話をマーケティングの観点から少し2022年に勉強し、エンジン(プラットフォーム)の特性みたいなものもわかってきたので、ECサイトを作りますよ、というだけではなく、そもそものECサイトの目的から最適化の提案をでき、構築→運用支援までの大きな流れを受注できるようになればいいかな、と思っています。

そんなこんななので、多分2023年は地味に仕事をし続けることになるんじゃないでしょうか。

(最後に)ご挨拶を

2022年は浮き沈みもなく(多少沈んではいますが)我慢の一年、と言ってもよかったのかもしれません。それでもあちこちにご迷惑をおかけしましたし、自分自身がもっとうまく立ち回れればよかったな、と反省することも多かったです。来年こそは、と言うよりも、今この下書きを書いているこの瞬間から改善をしていかなければ、と思っています。

最後になりました。

お仕事の関係者の皆様、そして、何の因果かこのブログにたどり着き、何らかの記事を読んでくださった名も知らぬ皆様、そして家族・友人の皆々様、旧年中は大変お世話になりました。皆様のおかげで今年一年なんとか生き抜くことができました。

来年2023年も変わらずお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

末筆となりましたが、読んでいただいている皆々様のご健勝をお祈りいたして筆を起きます。

*1:おぎやはぎは2人とも私と同じ歳

*2:実際にCOCOAのデータを吸い出してみても接触の時間帯は帰りの通勤電車内でした

*3:大企業に限った話ではなく

*4:あくまでも仕事をするための道具に過ぎない

*5:入り込む余地に関しては前述の通り