メインマシンを変更中(ChromeOS/ChromiumOS→Ubuntu Linux): その2:入れ替えた

OSの入れ替え、という観点だと、先日購入した「件のノートPC」はOSを入れ替えるという話になってしまうのですが、いくつか試してみてイケそうだな、という感触を得たので、サクッと入れ替えてしまいました。簡単に入れ替えの顛末を記しておきます。

LiveUSBで試してみる

もともと(これまたジャンクだった)SSDを載せたPCですので、USB起動よりは多少起動速度が早くなるだろう、とは思いつつLiveUSBで軽く使い勝手を探ってみました。最初の印象は、

「軽いなぁ」

Linux自体はなんなら初期の頃から触っているので、デスクトップ(ウィンドウマネージャ)はまぁビックリするほど重い、と刷り込まれているわけです。しかもUbuntuGnome派。重いWMの2大巨頭の片割れです。ノートPCですから多少非力だし、と思っていましたが、そんなことを感じさせない動きでした。

ちなみに、この時点で何かアプリをインストールしたりはしていません。

デスクトップでソフトのインストール

「開発用」という前提ですので、アプリは最低限しかインストールしません。 * Android Studio * Visual Studio Code * Arduino IDE もちろん、コマンドラインで使うあれこれ、例えばPythonであったりPHPであったり、最近勉強中のdockerやらGoLangやら、そういった「ソフト」はバンバン(基本aptで)入れて行きますが、これに加えてGoogle Chrome*1をインストール。これで基本は完了でしょうか。 デスクトップのランチャーにインストールしたアプリを登録しておけばOK。試用をしてみます。

Aruino IDE

このソフトはaptではインストールできないのでtarボールを解凍して実行ファイル群を任意のフォルダに配置、インストールスクリプトを実行する、というやり方です。一応起動の確認はしましたが、一旦それで終わりにしておきます。

Android Studio

ご存知スマホアプリの開発用、という必須のソフトですが、今回はGoogle(Android Studio公式で説明している)方式ではなく、snapという新しいソフトウェア管理システムを使ってインストールすることにしました。コマンドラインだと*2

sudo snap install android-studio --classic

と、これだけで完了です。公式のやり方だとzipファイルをダウンロードして解凍、インストールスクリプトの実行、というやり方ですが、まぁ今回はこれで。IDEはまぁ普通に使えますが、AVDが使えなさそう。最悪Genymotionとか使うかな、とか考えていますがそれは今後の検討材料として。

Visual Studio Code

これもsnappyを使ってインストールです。楽をします*3。 Flutterの開発にVS Codeを使ったことがないのですが、今回試用のネタとしてDockerのテストをしてみたところ、大変使い心地がよろしくて、もしかするとFlutter開発はこっちのほうがいいんじゃないかと思うようにすらなってきています。VS Codeの使い勝手についてもいずれ語ろうと思っています。

要改善

満足ばかりではありません。OSによって、WMによってクセがあるのは仕方ないにしても、やっぱり慣れない環境ですので、少しカスタマイズをする必要がある箇所も見受けられます。

英数/かな切り替えのキーバインド

タイトルはあくまで一例ですが、IME(MOZC)のキーバインドの変更方法を極める必要がありそうです。変更の場所や方法はなんとなくわかっていますがまだ手をかける余裕がないというところです。

「よく使っているアプリ」がない

例えば、ブログのネタを書くためのメモとしてよく使っているGoogle Keepは、ChromeOSだとChromeアプリとしてインストールされるのでワンクリックで使えるのですが、Linuxではどうすればいいか、ちょっと考えてしまいます。今の所、アプリとしては見当たらないけれどWebサービスとして利用可能であるものが大半で、まさにGoogle Keepもそうですが、アプリもなければWebサービスも提供されていないようなものが出てくると代替案を考えなければいけません。

WMのデザインを少し変えたい

Ubuntuのイメージカラーがオレンジ?なので、Gnomeの初期壁紙も赤系、ターミナルとかも赤黒系、なのですが、個人的な好みとしては赤黒系は目が疲れるので寒色系にしたいなぁ、と思っています*4

ノートPC限定:タッチパッド

キーボード入力中はタッチパッドが少し感度落ちてほしいなぁ、とか。

いずれにしても満足しています

少し古い記事(2018年11月)ですが、まぁLinuxなんてマニア・オタクの使うモノ、というのが一般的な認知なのでしょう*5

www.itmedia.co.jp

UX≠使い勝手だと私は理解をしていますが、そもそも開発でコマンドラインを叩くことが多いので、「デスクトップのUI」についてはそれほど期待もしていないし使い勝手もCUIが使えれば最悪成立するので*6、最低限コードが書けてコンパイル/テストができればOKなわけです。その意味ではまず問題がないのですが、GUIについては昔と比べたら雲泥の差で良くなっているよね、と思ってしまいます。

万人に対して「Linuxオススメ!」と言うつもりはありませんが、開発に携わる人たちであれば、わざわざMacでDocker立ち上げて開発環境を作るとか、いやいややっぱりVagrantでしょう、とか、VMWareをお忘れですよ、とかする前に安い(と言ってもそこそこのスペックの)マシンを買ってきてLinux入れるほうが色々と悩まずに済むんではないかと思いますね。

え?カフェでリンゴマークのノートPCを開いていないとダサいじゃん、って?

それが理由ならいいんじゃないですかね。リア充アピールってやつ。止めません。ご自由にどうぞ。 f:id:racchie:20190822121932j:plain

*1:あえてChromiumではなくChromeをインストールしています。

*2:snapがインストールされていることが前提ですが、Ubuntu 18.04 LTSは最初からインストール済み。snappyについてはいずれ語りたいです。

*3:横着をする、とも言います。

*4:ブルーライトとかのことを気にすると暖色系の背景色がいいのでしょうけれど、なんか個人的に好きになれないというか...。

*5:とはいえ著者はIT畑の方ですし、レッドハット社にもおられた方ですからLinuxに関する知識がゼロではないどころか熟知されていると考えてよいわけです。そういう方の見え方として、Linuxが一般に普及しなかった理由を論じていると考えると腑に落ちると思います。

*6:VS Codeが素晴らしすぎるのは開発者としては嬉しい悲鳴です。GUIへの依存が高まります。開発者にしてみたら、ITメディアの記事にあるように「キラーアプリがない」ということへの反論として、「VS Codeがあるじゃない」とは言えそうですが、そもそもそれは「一般論」なのか、という話。