(小ネタ)メインマシンを変更中(ChromeOS/ChromiumOS→Ubuntu Linux): その3(その後)

ChromeOSマシンからUbuntu Linuxへのメインマシン変更をしたのですが、その後どうなっているのかについて簡単に触れておきます。

PCの所有数を減らしました

仕事上どうしてもMac(主にiPhoneアプリ開発に関連する)もWindows(Office/VBA開発用)も必要なので、

# OS OSのバージョン マシン名 ざっくりとした立ち位置
1 macOS mojave mac mini (2012) Macでなければできない仕事用
2 Windows 10 Pro Sony VAIO VPCJ1 普段使い用+テレビ視聴/録画用 + Office/VBA開発用メイン
3 Linux Ubuntu 18.04 LTS 「黒い白箱」(ジャンク屋で買ったノーブランドデスクトップPC) その他開発メイン
4 Windows 10 Pro Microsoft Surface Pro 2 Windows開発サブ(Office/VBA開発)
5 Linux Ubuntu 18.04 LTS 「ジャンクDELL」(ガワだけ¥1,000のInspiron 11) その他開発サブ + 持ち運び用メイン
6 Windows 10 Home Diginnos スティックPC Office/VBA開発テスト用(主にストレステスト)

というラインナップで落ち着きました*1

ChromeOSの文字がどこにもありませんが、すべて処分(ハードオフで売却)しました。処分したのは、

の4台。いずれも2019年秋の段階で「今後このデバイスではソフトウェア アップデートは取得されません。」というメッセージが表示されます。ノート(Chromebook)はいずれも2015年モデル、Chromeboxも2014年12月国内発売なので、下のリンクにあるとおり、ほぼ5年経過したことで、いわゆるEOL(End of life)製品という扱いになったということなのでしょう。

support.google.com

考察、というか感想というか

ChromeOSに慣れているから、と言ってChromeOS「ロス」みたいなことは起こっていません。ChromeOSがWindowsLinux(デスクトップ)の使い勝手に寄せていたからなのかな、とも考えられます。

アカウントログインの機能は素晴らしかった

唯一、他のOSではできなかった、Googleアカウントを使って専用のデスクトップ環境を構築することができるChromeOSの機能は便利でした。クライアントさんからの委託業務用のGoogleアカウント(G Suiteのアカウント)を発行されているのですが、普段使いの(自分の)アカウントと業務用アカウントを瞬時に(とは大げさですが、ログインのし直しをする、またはアカウント切替により)切り替えることができるのは便利です。Chrome(ブラウザ)では複数のアカウントが管理できますが、異なるアカウントでブラウザウィンドウを開くことができてしまい、若干煩わしく感じます*2

余計な「インストール」をしなくてよかったのは楽だった

ChromeOSにも「Chromeアプリ」というアプリケーションをインストールして使うという概念がありましたし、Chromeブラウザの「拡張機能(プラグイン)」もあり、インストールという概念が存在しないわけではないのですが、いずれにせよ管理は簡単でした。また、アカウントによってインストールされるプラグインは変わるというかアカウントに紐づいているので(アプリもそうだったはず)、ある環境では多少危険なアプリ/拡張機能を入れ、そうでないセキュアな環境としたい場合(特にクライアント発行のもの)には安全なものしか入れない、という選択もできたわけです。インストールが基本マシンに紐づく他のOSは、どうしてもセキュリティを気にしてしまうので導入したくてもできないものも出てきますし、野良アプリのインストールも容易にできてしまうためリスクは高めといえば高めです*3

結局セキュリティが大切、という結論

結論じみたことを言いますが(というかマシンの入れ替えの一要素だとは思いますが)、仕事でPCを使う以上、セキュリティの担保ができない端末を使うことはやっぱりできないわけです。 実はVAIOもつい先日中古(ジャンク)で購入したのですが、スペック的にそこそこ(初期のCore i5マシン/メモリはMax8GB)だったので買ったという側面があります*4。Core iシリーズでメモリが8GB程度であれば、少なくとも現行のOS(Windows10やデスクトップ用Linux)は難なく動きますし、開発用途で使う場合は多少メモリを増やしてあげれば(欲を言えば32GBくらいまで増やしたいんですが16GBでもまぁ十分)使えますし、仮想化も対応しているしテクノロジー的にも申し分ないわけです。 ChromeOSが古いマシンのサポートを止めたことについては、個人的な意見としては賛同したくないし*5、どうしてもサポートしないというのであれば何らかの延命措置がユーザー側でできるようにしてほしかったなぁ、とは思いますが、セキュリティ担保という観点で言うなら古い製品に対してEOLを設けたことはまぁ仕方のないことだし、より新しい製品を使うことで自分の仕事のクオリティも上がるのだろう、とは思います*6。 でも、セキュリティ担保ができないマシンを無理やり使うくらいなら自分で何とかできるマシンを買って何とかした方がいいよね、ということで今の構成に落ち着くことになると思います。もちろん今後も安くていい出物があればリプレースを前提に購入するつもりですが。

*1:その他、ラズパイ系が5~6個、Arduino系が5~6個転がっています。用途を早く決めて開発を進めないと...。

*2:他のOSでもアカウントの切り替え自体はできますが、Googleアカウントとは別にローカルアカウントなどの作成が必要になるので、ChromeOSの切り替えに比べると若干手間だなぁ、とは思います。ちなみにジャンクDELLにはこの業務委託用アカウントの設定をしてあり、ユーザーの切り替えでデスクトップを変えられるようにはしています。

*3:現在のChromeOSでLinuxを走らせることができるcrostiniの導入でそのリスクがあるといえばありますが、基本コンテナの破棄をすればChromeOS自体はセキュアなはずなので問題はないんだろうなぁ、と思います。同じ考え方でLinuxにコンテナを作って仮想デスクトップを走らせて...、ってそれってVDIじゃん、とぐるぐる回りそうです。

*4:メインはテレビの録画をしたかったからなんですが。そのテレビは母親の寝室に移設しました。

*5:手放した最大の理由がコレだったりします。

*6:それにしてもChromeOS端末の価格が異常に高くなった気はしますが。もともとは低価格でそこそこのスペックで、ブラウザ経由でなんでもできるというのがウリだったんですが、そのブラウザで何かするにしても今はハイスペックなものが必要になってきましたからね。動画再生とか動画再生とか動画再生とか。