中古でドンキWinタブを買ってしまった

ジャンク屋に行くと余計なものまで買ってしまうのが問題で、いつも気を付けてはいるのですが、またやらかしてしまいました。 買ったのはWindowsタブレット。しかもドンキホーテの「情熱価格」ブランドのモノという、ネット界隈ではずいぶんとチャレンジングと思われそうなモノを買いました。とはいえプロが使うために買ったわけで、それなりに「使える」ということを検証してみたいと思います。ただ、中古であることともともとの作りの問題もあって、多少困っている点もあります。それも隠さず紹介をしようかな、とは思っています。

スペック:そこそこ

実はジャンク屋に行って最初買おうとしたのはメインPC(VAIO VPCJ1)の増設用メモリでした。購入当時から4GB積んでいましたがテレビも含めたマルチタスク実行をするとどうしてもメモリスワップが発生するらしく、SSD(の健康)にもよろしくないこともあり購入せざるを得なかったわけですが、そこで見つけたタブレット。市価の半分程度。しかしメモリ購入がMUSTなのでそれを買うとちょうどタブレットの値段に数百円足らない状態。これは買っちゃダメかな、と思いながらメモリだけ買って帰路につき、メモリの増設をして早速タブレットについて調査。どうやらメモリサイズの違いがあるらしく、2GB版(旧版)と4GB版があるらしいということがわかり、予算を確保して再度ジャンク屋に。もしメモリが2GBなら購入見送り、4GBなら即購入、という気持ちでジャンク屋に戻るとスペックには4GBの文字が。

ということで手に入れました。いわゆる「ジブン専用PC&タブレット U1」というヤツのようです。

CPU: Atom x5-Z8350 1.44GHz

Mem: 4.0GB

OS: Windows10 Home 64bit

ストレージ: 64GB

ネットワーク系はWi-Fi(b//g/n)に加え、Bluetooth(4.0)も利用可能。入出力端子として「本体」側にMicroUSB端子、HDMI端子はmicroHDMI、microSDカードスロット、イヤホンジャックがそれぞれ1つずつと電源端子、キーボード側にUSB-A端子が2つ(スペックシート上はUSB2.0)。スピーカーは「本体」短辺側に二つ付いていてステレオ仕様、マイクも本体に設置されている様子(場所は未確認)。カメラは「本体」背面と画面側。

普段使いであれば現行世代のAtomは(若干クセはあるけれど)使い勝手の良いというかコスパのいいCPUであると私は思っていて、しかも中古市場ではAtomというだけで過小評価されていることもあって、モノによっては(まさに今回のドンキタブレットのような)格安で入手できたりしてしまうわけです。

中古品なので外側の様子についてはあまり触れませんが、中古の程度としては一般的にCランク程度、傷も多いし使用感が強い*1です。また、キーボード側にはタッチパッドがあり、更にボタン一体化タイプなのですが、この「立て付け」が今一つです。タッチパッドを触っているとカタカタと音がします。もともとそうなのかそれとも中古だからか、ちょっと判断がしにくいところですが、マウスを使う予定なのでたぶん大丈夫でしょう。

使い方を考える

少し使ってみます。アプリの起動も「そこそこ」です。具体的に言うと、ある程度高性能のデスクトップPCと比べればもっさり感が否めないところですが、実用に耐えないとまでは言いにくい感じです。ビジネス系のアプリであればだいたいこのレベルで起動できるのではないでしょうか。だとすれば仕事用に使うのであれば合格ラインです*2

Surface Pro2を使ってずいぶん経ちますが(6年くらい使っています)、あれは2-in-1タイプに分類されるはずなのですが、それにしては長辺が長すぎるんです。Pro3以降は画面比が変わってよりタブレットっぽくなりましたが()、Pro2はタブレットモードにして縦にして持つと違和感を感じることが多くありました。ノートPCとして考えるととても素晴らしい(当時としてはハイエンドなスペックでした)スペックで、更にタブレットモードでも使えるかもよ、というおまけがついたマシンです。

話が横にそれましたが、Surface Pro2はタブレットと言うよりはノートPCという扱いが強いため、私も「ノートPC」として使っていたのですが、今回の端末はまさにタブレットであり、「2-in-1という使い方」がしやすいわけです。つまり、通常はタブレットとしての利用ができ、必要な時だけノートPCと同じことができればいい、という使い方をするのがよさそうです(一応Surface Pro2は退役させる予定です)。

では、「必要な時だけWindowsノートとしての利用をしたい」ケースは?と言うと、私の場合はVBA開発という仕事があるため、Officeスイートの利用がこのケースに当たります。それ以外はビューア系でも構わないし、むしろタッチスクリーン対応のアプリを選びたいと思っています。基本的には「仕事効率化」系のアプリを使うことになります*3

そしてもう一つのテーマとして、「『Microsoft Store』からのインストールを基本とする」という縛りを付けようと思っています。iPadにせよAndroidタブレットにせよ、アプリ配信の仕組み(App Store/Google Play)からのインストールを前提にした使い方になっています。もちろん野良アプリをインストールする仕組みがないわけでもないですし、Windowsタブレットはあくまでも「Windows(10)」OSを使っているタブレットなので、基本的にはすべてのWindowsアプリがインストールでき、利用可能となるわけです。自由度としては素晴らしいわけですが、タブレットと言う用途で考えるともっとお手軽さが欲しいわけで、特にアプリのバージョン管理はせずに常に最新のものを使っていたいと思うわけで、そのために普段使いのアプリについてはできるだけ「アプリ配信の仕組み(パッケージマネージャ)」であるMicrosoft Storeを利用する、という方向で考えていきたいと思います。

それでは、実際に初期段階でインストールしたアプリを紹介していきます。

Office365

これはMicrosoft Storeからではなく、インストーラーを使ってのインストールです。ちなみに、ドンキタブレットには最初からOffice Mobileスイートがインストールされていますが、あらかじめアンインストールしておきます。Office Mobileスイートは実はMicrosoft Storeでのインストールが可能なので、どうしても365が重くて使えない、ということになれば(おそらくそれはないと思うのですが)入れ替えはMicrosoft Store経由で容易にできる、という安心感があります。 余談ですが、Office MobileとかWeb版とか、なんで皆さん使わないんですかね。特にフリーランサー、ライティング系の人とかで、「Wordで納品とあるんですがWord持ってません」とか、フリー版でいいじゃん、と思うんですがダメなんですかね。マクロなしなら全然使える気がしているのですが。

TouchMail

Surface Pro2を買うちょっと前に、無印Surface RTを使っていたことがあります。その頃に個人的に入手していたメールアプリですが、普段GMailを使っているため、ブラウザでメールをチェックすればよく、アプリの必要性がありませんでした。が、今回メールの受信や閲覧に都合のよいアプリと考えて思いついたのがこれでした。有料です。

後日譚

TouchMail、いいんですけどたまに文字化けするんですよね、日本語メールが。見れなければブラウザで見ればいいので大丈夫っちゃ大丈夫なんですが、他のアプリに乗り換える検討をしたいと思います。

Visual Studio Code

これもインストーラーからのインストールになってしまいます。VSCodeなのでプログラミング?と思われるかもしれません。もちろんその用途も前提にはしているのですが、メインの用途はメモ帳でしょうか。メモをマークダウンで取ることが多くなっているので、マークダウン対応のテキストエディタを探していたところ、VSCodeが使えそうということなので。

Trello

他のデスクトップPCにもアプリという形で入れていますが、いわゆるタスク管理のアプリです。これは必須というか。

その他

少し使ってみる

電池の持ちの検証も兼ねて実践投入してみます。とは言ったものの、スペックなどから考えてメインマシンとしての利用はさすがに難しいですし、メインマシンは別にあるので*4キオスク端末(情報端末)的に限定利用してみます。

資料ファイルの閲覧

ネットミーティングをする機会が何度かあって、その時にサブマシン的に使いました。配布されていた資料がWord形式だったのでOneDriveでファイルを共有、会議中にそれを見ながら話をする、という使い方をしてみました*5。昔はマルチディスプレイで片方の画面に会議アプリ、もう一つの画面で資料の立ち上げをしていましたが、タブレットだと手元に寄せて細かいところまで見られたりするので便利です。ネットミーティングに限らずリアルミーティングでも使えそうな技ではあります。

ゲーム

実は『龍が如くONLINE』をやっているのですが、先日アップデートがあった時期に突然重くなって、普段の環境(iPad mini2)では起動はするものの頻繁に強制終了してしまうという事象が起こってしまいました。ゲームを続けるために、というのが本音ではありますがWindows版のインストールをして当日やっておきたいアクティビティをやってみました。『龍オン』のPC用スペックのリンクを貼っておきますが、要はDirectXが動く必要があるわけで、DirectXはそこそこスペックが高くないとまともに動いてくれません。めっちゃ重いです。なので一応当日やりたいところだけ終わらせることができましたが、ゲーム用途としてはちょっとストレスがたまるかな、という印象を受けました*6

資料作成

これくらいの端末があると、パワポの資料なんかを作りたくなってきます。たまたま作る用事もあったので作ってみました。作りやすいと思います。特に、スライドで発表するようなタイプのプレゼン資料を作るのであれば画面の大きさもほどほどですし、ちょうどプロジェクタで投影したときのようなイメージで動かせたりもするのでチェックもしやすいかなと思います。ちなみに私が作ろうとしたのは配布資料を想定していたものだったので少し画面が小さすぎ、文字が見えるか見えないかという感じでしたので若干作りにくさを感じましたが、本来の「プレゼン資料」ではないのでまぁ仕方ないです。トンマナ調整レベルで使った感じです。

で、電池の持ちはどうだったのか

「6時間」という公称はおおよそ正しいかな、というところです。5時間フルで使っているわけではないですが、1時間くらいずつ4回使って、最後の方に充電そろそろしてね、というメッセージが出る、という状態ですので実際にはまぁだいたい5時間くらいなんでしょう。中古なので多少バッテリーのヘタりはあるとは思いますが、問題はないと思います。

そもそもこのタブレット、というかWindowsの設定ですが、充電中は他のWindowsノートと同様に「最も高いパフォーマンス」の設定になるのですが、放電中(非充電中/電源プラグを抜いている状態)の時は「高パフォーマンス」モードになるんですよね、デフォルトで。そりゃ電池食うよね、と。もっと電池消費を抑えるようなカスタマイズ設定をすればいいかな、とは思いますが、そこまでやらなければならないほど使い物にならないわけでもないので...。

総評

中古品である(しかも程度がよろしくない)ということを差し引いて考える必要がありますが、それでも随分とコスパのいい買い物をしたなぁ、というのが印象です。「本体」だけで500gちょっと、キーボード込みでも1kg未満であれば持ち運びも苦になりませんし、ジャンクDell(1.2kg)と一緒に持ち運んでもとりあえず大丈夫*7。外部端子の少なさはどうしようもありませんが、USBハブとかUSBメモリを使いたければキーボード側についているUSB端子を使えばいいので本体側のMicroUSBはそれほど用途もないですし(噂ではここから充電できるとかできないとか...)、MicroHDMIは一応プロジェクタ用に変換ケーブル(→ノーマルのHDMI)を買うことにしますが、まぁめったに使わないでしょうし*8

少しメンテナンスが必要という点で言えば、中古品であることに起因する、ディスプレイフィルムの取り換えと、MicroSD端子の接触不良を直すことくらいでしょうか*9

*1:と言ってもスペックから推測できる通り発売開始から1年経過していない端末です。逆に考えると買って数か月で手放して、ということになるのでしょうが、それにしては傷が多すぎるしキーボード側のパーツには踏みつけたんではないかと思われる破損部分が見られるなど、ずいぶん『愛のない』使われ方をしたんではないかな、と推測をしています。画面も傷だらけでしたが保護フィルムを貼ってあってそれが傷だらけだったのでたぶん大丈夫なんではないかと。画面が傷だらけになるなのはタッチスクリーン端末の宿命みたいなもんですし。あとでフィルム買って貼り直ししないと...。

*2:試していませんが、ブラウザでYoutubeを見ると、たぶんWi-Fiの遅さがボトルネックになって画質の高い動画が見られないんではないかな、と思います。また、グラフィックを多用するネットワーク系ゲームについては、グラフィックボードの性能、おそらくAtomプロセッサなのでIntelのビルトインGPUを使っていると想像しますが、性能は「標準」ですので多少カクカクとするけれど動くというレベルであろうと予想され、ゲーム用にはちょっとスペック低いかもね、と思うんですよ。

*3:ゲームアプリをひとつ入れようかと悩んでいるところですが...。

*4:ノートPCであれば現在のメインは件のジャンクDellです。

*5:Wordの表示メニューに「閲覧モード」というのがありますが、それを使って画面を縦にするといい感じに資料を見ることができます。

*6:少なくとも『龍オン』に関して言えばこのタブレットを使ってはしたくないかな、というのが正直なところです。

*7:最近はリュック型のバッグを使っているので重さはそれほど気にならないんですが...。

*8:我が家のオフィスではディスプレイ切替器を導入してはいますがそこにつなげられるようにはなるけれどたぶん使わないでしょう。面倒だしケーブルとか端子が壊れても嫌だし。

*9:あと、なんか変な匂いがします。芳香剤というかなんというか。その匂いも落としたい...。