とうとうChromiumOSに手を出してしまった!(その1:顛末・セットアップ編)

今回の投稿は珍しくガジェット系です。 普段はあまり買い物しませんが、たまに掘り出し物があったりすると即買いします。そういう性格のようです。今回はそんな即買いからの改造ストーリーです。

きっかけ

Chromebook遍歴

少し前(と言っても1年以上前の話)にChromebookの中古を入手しました。ASUSのC300MAというマシンですが、実はChrome「book」はこれで2代目。初代はToshibaのChromebook2でした(まだ家に転がっています)。ただToshibaのマシンはメモリが少なくて(2GBで増設は不可)、仕事で使うにはちょっとスペックが貧弱でした。また、わりと古めのマシンなので*1Androidアプリにも対応していません。 そこで、Android版Officeに対応する(ただし開発者設定などのモード変更が必須)という、メモリだけは同じスペックだが新しい(はずと思っていましたがこれも2015年、というか発売日だけ見たら2014年12月でした...。)C300MAを見つけたので即買い、というのが今までのChromebook遍歴*2

Chromebookがもう更新されない!!

そんなC300MAをつい先日起動したのですが、アップデートがかかって再起動をした途端に、「自動更新の有効期限切れ」のメッセージが表示されてしまいました。どうやら「古い」Chromebookについては今後サポートを切っていく様子です。今のところChromeboxは大丈夫のようですが、それでも「古いマシンのサポートを切る」ということであればChromeboxとて例外ではないはず。たまたま最近仕事でWindowsを使うことが多く、WSLが思っている以上に使えるので、Windowsでもいいかな、と思っていましたが、だとすればWindowsノートは「古女房」Surface Pro 2が手元にあるので(しかも現役で稼働中*3。)特に必要はなくなります。とうとうChromebookから卒業することになるのか、と感じていました。

ジャンク屋でとてもジャンクなノートPCを見つけちゃった

そんなことがあった何日かあと、たまたま立ち寄ったいつものジャンク屋で、DELL Inspiron 11 3000 Seriesというステッカーがパームレストに貼ってあるマシン*4が、「HDD・メモリ欠品」で破格の1,000円というジャンク値で売っていたので即買い。メモリはとりあえず家に転がっているパーツで補えそうなので、別のジャンク屋に行ってHDD(というかSSD)を探すと、256GBが2000円だったので即購入。あとはACアダプターはジャンクを探したが見つからなかったので互換品をAmazonで購入(1,500円)。とりあえずはコレで動く状態になった...。はずだったのですが実はもう1箇所とんでもないところが壊れていたのでした。この顛末はのちほど。

さてOSどうします?

DELL社のマシンなので、当然Windows、といきたいところですが、最終的にどうしようもなければWindowsマシンにしちゃえばいいかな(そして誰かにあげればいいや)、という感じで、いろんなOSを試すことにしました。

MacOS(Hackintosh)

Hackintoshは難しいですよね。私自身は成功したことがないので未だに使い勝手がいいかどうかすら判断できないです。本当はiOS開発がある関係でどうしてもMacOSが必要になるのですが、かと言って中古でもMacは高いので買うこともできず、ということで今回もチャレンジしてみましたが撃沈しました。

ChromiumOS(cloudready)

ではChromeOSでいいんじゃない、ということで、とりあえず簡単に導入ができる(ただしライセンスとしてはHOME USEが前提なので「仕事」では使えない)cloudready版のChromiumOSをインストール。インストーラーを公式サイトからダウンロードしてインストールすればいいので非常に簡単。 端末にインストールする前に、USBからの起動ができたので少し動かしてみると、

とってもいいかんじ。

このマシン、実はヒンジが180度回転するタイプで、いわゆる「テント」スタイルで立てることができる代物。当然画面は上下反対になってしまうので画面の切り替わりが必要になる。それができる。 もうひとつ。画面はタッチディスプレイなので、画面にタッチすればアイコンやボタンが押せるはず。それもできる。USBからはCroshからのLinuxシェルに入ることができている。コレもよし。 ということで、インストール決定。インストールは簡単でした。USBから起動して右下の通知エリアから「インストール」を選べば完了します。公式サイトがわかりやすいです。

https://guide.neverware.com/install-cloudready/guide.neverware.com

問題点(マシンについて)

マシンそのものにいくつか問題が発生しています。さすがジャンクというべきか。

電源/ボリュームボタンのユニットが破損

これ、購入当初からそうなんですが、多分前の所有者が端末を手放す際に「破壊」したんではないかと想像しています。購入時に、あちこちのフレキケーブルが外されていたりしていて、電源/ボリュームユニットの基盤にくっついているボタンもどうやら外れかけていた、または外されていたようで、実は一番最初にこのマシンでやったことは「配線のし直し+パーツの不足調査」でした。電源/ボリュームユニットはeBayで中国から取り寄せているので、そのうち届くはずですが*5、それまではユニットやフレキケーブルをショートさせて電源を入れて様子を見てみようと思います*6

メモリが少なすぎ

普通のDDR3LメモリでOKですが、たまたま余っていたのは2GBのものでした。確かChromeboxに最初に挿してあったメモリだったか、増設用に最初に買ったヤツだったかいずれにせよ。で、2GBのメモリでChromebookはほんの少し引っかかることは以前から使っているChromebookで経験済。ちなみにChromeboxは今4GBx2(8GB)のメモリで運用していて、それくらいでぎりぎり使える感じなので(ブラウザ・タブともに複数開きっぱなしです)、メモリも結局購入をしなくてはならないようです。*7

総評

ハードウェア的にはちょっと問題があったりしますが、とりあえずは普通に使えるようになっています。このあともいろいろと手を加えているのでいずれ紹介をしたいと思うのですが、主にアプリ等の導入で試行錯誤をしています。私は以前から、Chromebook(ChromeOS)だけで開発ができるようになるなら最強だと主張をしていますが、その方針で言えば、単体で開発マシンとして使えるようにするのが目標です(スペック的には開発サブとして十分ですし、実はcloudready版はcrostiniが使えます。つまりCHROOTをいじらずともLinuxが使えるんです)。

余談(確認)

充電ができたのでChromiumOSでバッテリーでどれくらい使えるか見ると6時間20分くらい。5分くらいしたら5時間弱に減っているので、5時間というところ。スペック公称は(OSも違うので単純比較ができないにせよ)10時間半弱とありました。が、5時間充電なしで作業ができるなら十分すぎるスペックです。それこそカフェにフル充電で持参して作業すればコーヒーでタプタプになる頃にバッテリーがなくなるくらいでしょうか。

*1:2015年モデルです。

*2:ちなみにChromeboxも2台所有していて、1台は今でもメイン現役。eMMCの容量を増やして開発用にしようと思っているのだけれどそのへんは割と急がない感じ。

*3:ヨメとの付き合いよりはぜんぜん短いのですが、フリーランス独立前後くらいからの付き合いで、マシンとしては実は他のマシンに比べても所有期間が長いです。

*4:調べてみると、こんなマシンのようです。

review.kakaku.com

*5:まぁeBayはいつも忘れた頃に届くんですよね。

*6:ユニットを筐体の外に出して使っていたらフレキケーブルから切断されてしまうという憂き目に。フレキの皮膜を剥がして直接的にショートさせているのですがどうもこれもうまくいかなくなっているっぽい。マシンにも影響でそうですしね。

*7:結局Amazonでポチりました。マシンのMaxは8GBとのことでしたので8GBを購入し、換装済です。