ライフログ系スマートウォッチを買った(その2:使ってみて2ヶ月...???)

買ってみた→使ってみた、と普通進んでいくわけですが、今回、使っていくうちに大変大きな問題が発生しました。

問題点

液晶が壊れた?

原因はおそらく、水漏れでしょう。もちろん気をつけて使ってはいましたが、夏の吹き出すような汗を止めることはできず、こまめに外して汗を拭き取ったりはしていましたが、もともと水分の侵入に対しての効果は期待薄のようで(※後述します)、液晶の下側から徐々にノイズが入っていく状態になっていきました。

ペアリング不良?

これも「浸水」による影響なのだろうと思うのですが、スマホとのペアリングが「連続切断」という状態になってしまいます。この状態になるともはや液晶画面も表示されることがなくなってしまいます。一瞬ペアリングが成功すると画面が表示されることもありますが、すぐにコントロールできなくなってしまいます。

TL; DR

問題が発生したと言うよりは、壊れた、という表現をしたほうが正解でしょう。原因は「水没」または「浸水」で決まりです。

修理をすべきかどうか

6,000円で買ったものです。実質3週間使いました。1ヶ月持たなかったわけです。勿体無いなぁ、と思う一方、あまり現状よろしくない状態になっているようにも感じられます。

バラすことは可能と思われる

「ネジ穴」らしきものは背面側(腕に密着する側)に4つ開いています。ベルトの固定用の可能性もありますが、外してみればなにか出てくるかもしれません。

仕組みはそれほど難しくないはず

この手のチップというか、今回のスマホアプリ(H Band)も作っている会社はチップも売っているのですが、そのサイトを見る限りでは*1、基本的にはオールインワンのチップを作っていると考えて良さそうです。 http://veepoo.com.cn/ ということは、チップにディスプレイ、電池、センサーが紐付いているようなイメージだろうなぁ、と思われます。

コスパは最悪

「不良品を掴んだ」と言うつもりはなくて、仕組み上、そして利用状況を考えれば、どうしたって汗がしみ出して溜まる場所で使うことになるわけだし、ある程度防水措置をしていたにせよ浸水は考えられるので*2、ここは防水機能を超える汗が流れたと考えるしかありません。 さて、「汗」の成分は50歳に近いおっさんであるかどうかにかかわらず、99%が水、1%がミネラル、しかも主に塩化ナトリウムだそうで、要は薄い塩水。乾かせば塩化ナトリウム分だけが残る、という状態。基板をきれいにすることができればまた使うことができますが、そこまでの労力をかけるほどのコストパフォーマンスはありません。

ジャンク屋で似たようなのを売っていた

こういう言い方をしていいものか悩みますが、この手の「グッズ」はネタみたいなもの、安物買いの銭失いというのがデフォ、という認識をされる方は多いのだと思います。まだ壊れる前の話ですが、たまたま行ったジャンク屋に似たような製品が2,000円で売っていました。ぱっと見キレイでしたのでおそらく「買ってみた→使えなかった→売った」または、「買ってみた→適当にブログ書いた→売った」のいずれかでしょう。 という事で、買ってしまいました。

gregstate.com

使い方に気をつけています

今回買ったのもIP67を謳っていて、かつマニュアル内には「生活防水」とあり、浸水NGとありますので、汗による浸水をできるだけ防ぐように、 * 屋内では頻繁に取り外しをする  私の仕事部屋はまだエアコンがありません。当然相当量の汗をかくので、汗が流れ出てきたら外して拭いて、汗が落ち着くのを待ってつける、というのを繰り返しています。 * ベルトを弛めて使う  基本的にこれは「非防水腕時計」の使い方に準ずるわけですが、時計のようなオブジェクトが腕に巻き付いていることで汗が溜まりやすくなるので、少しでも開放部を作ることで汗が溜まることを防ぐというのが理屈です。また、血流測定のセンサーは電気式ではなく光学式なので、腕に密着している必要は必ずしもありません。弛めていても問題ありません。

そして、外出先での利用については、新しいものを買ってから大きな外出をしていないので未知数ですが、基本的には今までの経験則から、汗をこまめに拭き取って、汗をかかないような方策を取る、というのが長く使えるコツなのかな、と思います。汗止め(制汗剤)も検討してもよさそうですが、ずっと止まり続けるわけでもないし汗で流れてしまうことや、それによる汗以外の成分の侵入を想定されることから、あまり理想的とは言えない使い方でしょう。

いったん評価をしてみたい

ライフログ(バイタルログ)を継続的に計測できることは評価ポイントです。Apple ヘルスケアだったりGoogle FitだったりにデータリンクができるようになればよりGood、というところですがこれはアプリの対応を待つ必要があります。 電池の持ちについては2日間はもつのでこれもOKでしょう*3。先日新しいApple Watchの発表がありましたが、いまだに「18時間使えるのだから丸々1日使える!」と豪語していました。Appleさんには猛省を希望したいところです(笑)。*4 カスタマイズ要素が大変少ないことについては評価を下げてよいポイントなのだろうと思いますが、個人的にはこれくらいのカスタマイズで十分です。アプリごとに通知の有無を切り替えたり、時計盤面のデザインを変更したりというカスタマイズをしたいと思う人は多いとは思います。*5 あと、1点だけ改善してほしいところを挙げるなら、「液晶画面の明るさ調整」をできるようにしてほしいことでしょうか。自動である必要は必ずしもないですが、明るさの調整ができないこともあって、明るい屋外での液晶視認性が最悪だったりします。また、夜暗いときに液晶がONになると猛烈な明るさでびっくりします*6

まぁ初期不良で壊れたことを除けば、総じてこの手の商品は買いでいいと思います。特に「スマートウォッチ」に思い入れがなければ、時計にもなるし電話やメッセージが来た時に教えてくれるし、血圧や心拍数も計ってくれる、運動のログも(手動でですが)とってくれる、大変便利な腕時計が数千円で手に入る、と考えれば買って損はないだろうと思います。

というわけで

ガジェットを使ってみた&僭越ながら評価してみた、というネタでした。今手が空いていないのでスマートウォッチ用のアプリを作ることは考えてないですが、そのうち作りはじめたら続編として記事にするつもりです。

*1:残念ながら中国語は漢字を読む以外理解できないのですが、それでもだいたいわかるもんです。

*2:あえてここで苦言を書きます。 IP67という記述があったので、それなりの(生活防水レベルでの)防水機能は有しているだろう、と考えたのはちょっと失敗でした。が、こういった、常に身に着けることを想定されている機器が、汗の侵入を許す設計となっているというのは問題ありだと思いますし、そもそもIP67という基準は本当なのか、本当に基準試験を通したものなのか、という疑念は生まれています。もっとも、夏の暑い盛りに外出し、汗が吹き出す状態で使う、という想定はIT業界の人たちには想像もつかないことなのかもしれません。だって、普段外に出かけないもん(笑)。

*3:ちなみに新しく買った方はフル3日もちます。

*4:先日iPhoneXのSuicaが使えなくなり、Appleストアに駆け込んだ際に、「Apple Watchを買えばそちらでもSuicaが使えるようになりますよ」と悪魔のささやきをするスタッフさんがいました。商売うめぇなぁ(笑)。

*5:私は日本人ですが、IT系に関してはカスタマイズをあまり好まない方です。ほぼ「吊るし」状態で使うことが多いのですが、日本人はガジェットを含むIT系製品はカスタマイズありきというマインドが大変強いと感じています...、とあちこちで言いまくっています。

*6:寝ているときに液晶もONになり、裏面センサーも動き出すとまるで腕が光っているような状態になるわけです。ウルトラマンかなんかかよ、くらい思うわけです。