2019年の総括

今年ももうあと何日、という声を聞く機会が増えてきた、と思っていたのですがあまり聞かないんですね、最近。特に今年2019年は元号変わりでカウントダウンをし、ラグビーのW杯開催でカウントダウンをし、ともうカウントダウン疲れで年末のカウントダウンは飽きたんじゃないのかしら、と適当に勘ぐっているわけです。

と言うことで今年1年の総括をして来年の展望につなげてみたいと思います。

ちなみに昨年(2018年)の総括はこちら。

racchie.hatenablog.com

2019年のイベントカレンダー

昨年同様、仕事に関する総括をしていくのですが、そのベースになるライフイベントについてざっくりと総括をします。

2019年のライフイベント

と言っても、2018年のように大きな病気もすることなく、大きなイベントもなく、穏やかに過ごすことができました。もちろん細かいイベントはいくつかあって、それぞれ良いこと、悪いこととあるんですが、トータルで見ればトントン、浮き沈みは若干激しめ、という感じでしょうか。

1~3月

仕事に関して言えば前年同様、期末に向けての依頼をいただくことができていて、忙しくも充実した毎日を送っていました。ただ、若干トラブルの種がこの時期に発生していて、本来はある程度年度末で納品の予定が立っていたシステムが仕変の嵐に見舞われてしまいました。

4~6月

年度末の仕変パーリーなんていつものことなので結局4月に入っても年度末案件に関わる羽目になるのですが、なにやら仕様変更と言うよりは出戻りであったり根本の仕様からして見直すなど雲行きが怪しくなり、最終的に開発が止まってしまう(紆余曲折あったのですが一応クライアントさんとのお約束事もあるので詳細には触れません)という「事故」が起こりました。 そんな中、新しい顧客との出会い、と言っても昔の仕事仲間からの伝手でご紹介をいただいたお仕事なのですが、私の生まれ育った地元からの初仕事を獲得することができました。 また、このブログの定期的な記事アップ(と言っても週一)を始めたのも4月(正確には3月末から)です。

7~9月

夏は継続案件(と言うか受注した案件があるのでそのコーディング)をひたすらこなす毎日でした。単発仕事が少し入るくらいで、ひたすらルーティーンワークです。 この時期にも新しい取引先との接触ができ、すぐに収益につながるわけではないのですが、年間を通してある程度安定した収益が見込める案件を受注することができました。内容については実際に案件が終わる来年春以降に(話せる範囲だけですが)話をしてみたいと思います。

10~12月

単発案件が少しあったものの、継続案件をずっとやっていました。

総括

TL; DR

気持ちの面で焦りが強かった一年だったなぁ、という印象です。特に、春先までやっていた案件が突然終了してしまい、その後のクライアントさんからの受注についても期待ができない(見積は出すものの結局こちらに仕事が回ってこない)という状況が続いたことが一番大きく、ちょうど夏の「仕事はあるけどお金が入ってこない」時期と重なったことから、生活が立ちいかなくなりつつありました(実際に今相当苦しい状況です)。 あくまでも「気持ち」だけで言えば、『案件獲得ができない』と考えてしまっています(この点については個別に後述します)。うまくいったかどうか、という点だけで言えばうまくいかない一年だ、というところです。

要約をせずにグダグダと

すでに要約(TL; DR)の時点でグダグダ感が否めませんが...。

新規案件獲得の難しさ

今さら感がありますが、ビジネスで新規顧客獲得と既存顧客のリテンションの関係性にパレートの法則(8:2の法則)が成り立つとはよく言われることです。獲得/リテンションの労力面(かけるリソースの量)では新規8:既存2ですが、実際には売上の面から言っても新規2:既存8になる。新規顧客の獲得は労力がかかる割には売上に結びつかない(むしろ獲得した顧客から継続して収益を得るためにリテンションが必要なのだ)、という理屈です。

今年おつきあいを始めたクライアントさんが2社あるわけですが、まだ「最初の仕事」に取り掛かっている段階ですので収益には結びついていないわけです(規模的にはそこそこ大き目の仕事です)。もちろんここでしくじるわけにもいきませんが、だからと言って他にも新規顧客を獲得して単発の短めの仕事で食い扶持を稼がないと、という意識もあるわけです。 そういう意味ではちょっと焦りすぎたかな、というところはあるかもしれません(ただ、夏にお付き合いが始まったクライアントさんについては具体的な案件の提示が11月に入ってからだったのでそれまではクライアントとしてのカウントをしていませんでしたが)。

リテンションの難しさ

同様に既存顧客のリテンション(既存顧客の引き留め・囲い込み)の難しさ、厳しさも感じました。

特にクライアントさん(法人)が少し大きいところだったりすると、担当者の変更(代替わり)による担当者ご自身の考え方の相違みたいなのはあると思います。法人としては「関係取引先」のひとつに過ぎないのでビジネスライクに契約なりを進めればいいわけですが、『担当者』という一個人は、もちろん法人の代表としての顔を持っているわけですが、一個人であるという側面もあり、仮に法人としての取引が長い、いわゆる「常連の関連先」であったとしても、担当者の代替わりがあった場合はその担当者との関係構築を一からやっていかなければなりません(それを防ぐために担当者が変わる法人側では「引継ぎ」というプロセスを踏むはずなのですが)。

自身の体調について

特に仕事とは関係ないですが、昨年の記事では健康面がメインのテーマになりかけていて、ご心配をいただく方も多いので一応書き添えておきます。

脳梗塞+冠動脈狭窄手術から退院してから、今年が終わればもう1年半になります。いまだに経過観察状態ですが、体調は悪くないです。筋トレは可能な限り週1ペースを崩さないようにし、逆に週2(ジム+公園トレ)は無理をしない程度に、というスタンスでのんびりやっています。昨年の退院後から昨年末くらいにかけて一気に太ったのですが、増えた分の半分くらいをなんとか今年減らしました*1

「来年2019年の展望」の回答

racchie.hatenablog.com さて、昨年の記事を見ていて、

来年に向けて多少は明るい材料があるようには見えています。その理由は内緒。 来年の総括の時に書けるなら(あと私の予想があたっていたら)書こうと思っています。

という記述がありました。ちょうど1年くらい前に書いた内容ですが、どうもピンときません。たぶん、「私の予想」は外れたのでしょう。と言うか、前述の「リテンション」に失敗したクライアントさんからもっと仕事が降ってくると予測をしていたのではないかと。そんなに世の中甘くないですよね...。

2018年におぼえたこと

総括的には「営業活動」というところで少し覚えた、と言えるとは思いますが、技術面では今年覚えようと思っていたことすべてを覚えることはできませんでした。

言語編

言語としては今年はGo言語に挑戦しようと思っていましたが、使う機会が全くと言っていいほどなかったので覚えず終いでした。ただ、Goを使ったバックグラウンドアプリはいくつか利用検討をしたりしていて、例えば静的サイトの構築で使われるHUGOや、Irisというフレームワークとか、検討まではしました*2

代わりに、と言っては何ですが昨年覚えた言語をガンガン使いました。特にFlutter/Dartは結構コードを書いた気がします。特に、メインで作っているプログラムの機能実装のために、別のプログラムをテストで書いてそれを改造して移植する、みたいなことをやっていました。

あとは今年1年できちんと書いたプログラム(言語)は、

  • VBA
  • Java(サーバサイド: 保守目的の改修案件)
  • PHP
  • Python(3系)
  • Kotlin(Androidネイティブアプリ)

ですね*3

そして、各言語での「フレームワーク」の利用を積極的に覚えました。FlutterもDart言語のフレームワークの一つですが、それ以外だと、

の2つ、そしてPythonについてはDjangoフレームワークも少しかじった感じです*4。ちなみにSymfony/PHPEC-CUBEのカスタマイズ案件を受注したために覚えました。

その他編

IDEVisual Studio Code中心に使うようにしました。理由が2つありまして、

  • Flutter/Dartの開発でAndroid Studioは少し重すぎること
  • 開発用マシンをMacからLinuxに切り替えた(メインマシンの変更に関するブログ記事をいくつか書いています)

「控えめに言って最高」なIDEでありエディタですよね、VS Code

それから、技術的な話ではあるのですがちょっとプログラムの言語的な部分ではない、でも大切なこととして「BLoCパターン」と「MVCパターン」を今さらですが勉強しました。MVCについては以前からなんとなくうろ覚えな感じで大した理解もしないままそれっぽく作っていましたが、フレームワークの利用を検討し、学習深度が深まるにつれMVCパターンの意義が徐々に見えてきて*5、ほぼ同時期にFlutter界隈でBLoCパターン(ビューとビジネスロジックの分離)が話題になっていたりしたので少し学んでみた、というところです。

来年2020年の展望

展望なんてないですけどね(笑)。

と、昨年と同じ書き出しにしてみましたが、正直なところ、昨年末時点での今年1年の展望が楽観的過ぎたかな、という気はしています。確かに、2019年に新規でお付き合いが始まったクライアントさんの案件の完了が2020年前半までに終わる予定になっていますが、そのあと続くか、と言われると微妙なところではあります。私自身の頑張りだけでなんとかなる案件であればいいのですが、そもそも仕事ってそういうもんじゃないですし...。

とはいえ、中期的な目標として一つ、どうしても欲しいと思うものができてしまったので、それを買うためにはお金が必要にはなってきます。クルマなんですけどね。

www.tesla.com

クルマ一台買うのであれば生活するだけのお金が稼げればいいや、などとのんきなことは言っていられません。

ただ、ビジネス上の「自分の立ち位置」は少し今までと異なっていてもいいのかな、とは思い始めました。自分を取り巻く環境もずいぶん変わってきました。私自身はフリーランスとして仕事をするようになってから、できるだけ「ブルーオーシャン戦略」を取るように差別化を図ってきたつもりでいます。が、フリーランスの世界にそもそもプレーヤーが多く流入してくるようになり、特に働き方改革の文脈で流入してきたプレーヤーたちが「血で血を洗う」争いをするようになり(レッドオーシャン化)、同時にクライアントさん側も目が(舌が?)肥えてきて、案件自体の細分化(分業化)や低価格化が一気に進んできたように思えます。

自身の戦略を活かせる場所がないか。あたりはつけていますが(昨年末の楽観的な見立てとは逆に)実証をこれから進めていきたいです。経過については随時報告できれば。

(最後に)ご挨拶を

昨年と全く同じフォーマット(大きな章立てが同じ)で書いてみましたが、文章力はともかく、書く内容が増えたなぁ、と思います。文字数ベースだと倍くらい。もっとうまく書けるようになりたいなぁ、とは思います。「来年の目標」はこの記事とは別に書いて毎年事後検証をするようにしたいですね。

最後になりました。

お仕事の関係者の皆様、そして、何の因果かこのブログにたどり着き、何らかの記事を読んでくださった名も知らぬ皆様、そして家族・友人の皆々様、旧年中は大変お世話になりました。皆様のおかげで今年一年なんとか生き抜くことができました*6

来年2020年も変わらずお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

末筆となりましたが、読んでいただいている皆々様のご健勝をお祈りいたして筆を起きます。

「来年こそは」と思っていることはなかなか実行できないです。でも来年こそはいろいろやりたいです。

*1:と言っても入院前くらいの体重だったりします。

*2:と言うことなので結局静的サイトもできていませんしフレームワークを使ったWebアプリとかも作ってないです。

*3:お戯れでSwiftとかJavascriptとかHTMLなんかも触ったりはしていますが、仕事と言うよりは本当にプロトタイピングであったり趣味レベルであったり、という感じです。もちろんお仕事としていただけるのであれば受けさせていただきますよ(笑)))。

開発環境編

言語、というよりはフレームワークだったりまさに開発の環境づくりだったり、というところでは、今年覚えようと思っていたDockerはやっと使えるようになりました。と言っても、サーバコンテナ自体をいじるわけでなく、オーケストレーションによる運用を意識していたこともあって、本当はKubernetesを使いこなせるようになりたかったのですが、現状はDocker-composeでのオーケストレーションをしています((もう少し知見が蓄積できたらブログでノウハウ共有をしたいと思います。

*4:Flaskについても少しかじったレベルですが、Djangoよりは深めに覚えました。

*5:オブジェクト指向」という意味についても徐々に理解を深めた気はしています。

*6:記事を書いているのは12/13。正月を迎える準備を始める日である「正月事始め」の日でもあります。記事の公開は予定通りであれば12/28の夜ですので、それまで生きていられるよう頑張ります。